5月29日

不意に首筋がムズムズしたので手をやるとゴリッと言う音と共に何かが爪に挟まった。
甲殻を携えた小さな虫だった。
もう身動きする事もかなわない程しっかり挟まってしまったようで、出てきてくれやしない。
結果、虫の四肢をバラバラにしながら掻きだす羽目になった。
なんだろう、この絶望感。

5月28日 シャングリ・ラ

Google様に物をたずねようと単語を入力、さてエンターを押したその刹那
入力した単語の漢字が間違っている事に気づいたその瞬間の絶望感。
そして何故かその単語が普通にヒットした時の仲間を見つけた安堵感。
ちょっとせっかちでドジッ子な自分達だけに与えられた特権であろう。

5月25日 魔弾

なんて言うのかやる気が出ない。
5月も末になって五月病も無いだろうと思うのだが、
とにかく生活に張りが無い。
こんな時は勝手に恋でもしようと、駅前の人通りが良く見えるマクドナルドに馳せ参じ、
道行くちょいと気の早い薄着ギャルを眺めていても
「そういえば「はせさんじ」って芸能人いたよなあ。どういう漢字だっけ」
などとくだらない疑問が頭をつくばかりで普段の不埒三昧な思考はどこへやら。
イタズラなビル風が巻き起こすナイスパンチラを見ても、
通常ならば即直立不動にいきり立つハッスルスティックはピクリともせず。
これは重症だなと思いながら家路に尽くような日常。

5月19日 アーデルハイド

古式ゆかしい言い方をすればデパート言う所で絵の展覧即売会をやっていた。
そこでとある宗教画に目を止めたオバサンに係員が説明をしている。
「いや、それはねえ、全部なんてわからないですよ。私たちにも。
やっぱり、当時のねえ、生活習慣とか、思考様式とか、神に対する宗教心とかねえ、
そういうのが無いと理解出来ないと思いますよ。」
わからない、わからない、と連発しながら係員はなんだかとても嬉しそうだ。
あんたが絵が好きでその商売やってるのは伝わってくるし、
わからないものをわからないものと言うのは立派だけど、
物を売るにはとても向いていない人間なんじゃないのかと思った。

5月17日 グリコ森永

今日は駅で一服していると不意に
「青酸ソーダ入りでちょっと辛口や」
と言う声が聞こえてきた。
女子高生だった。
回りの友人たちと思しき女子高生も大爆笑。
不謹慎だと思いながらも最近の女子高生も侮れないなと思った26歳。

 唐突に名言集2

クルル! お前のおじいちゃん… 強かったぜ!
ファリス! 恋でもして ちったあ 女らしくなりな
レナ! いつまでも 動物をいたわる やさしさを わすれるな
バッツ! お前とは 一度… 1対1で 勝負したかったぜ! いい友だちをもったな
      ギルガメッシュ (FINAL FANTASY Xより)

5月14日 

語り得ない事については沈黙せねばならない
    ウィトゲンシュタイン

何が言いたいかと言えば、
一人で手淫に耽っていて、白濁色の液体が目の高さまでまで飛んできて、
結果、鼻の辺りから口元までが数億の生命体で彩られた事。
かかる事由に就いて、クリネックスティシューで先端を抑えるタイミングを逸した理由、
また何故、今日はいつにもまして勢いよく生命体が噴出されたのか、
こういった事の理由が判らない限りは黙っとけ、と。
ウィトゲンシュタインはなんて厳しい事を言う人なんだろうと思ったわけです。

5月13日

夢の中で好きな娘に突然蹴られた。
嬉しかった。
何も出来ないドMなんだと、僕はわかった。

5月11日 半熟英雄

エレベーターの中でオナラをすることを敢行した。
かねてより、やっては見たかった。
あの逃げ場の無い空間に放出されるメタンガスが
果たしてどれだけの破壊力があるのか知りたかった。
外聞がそうはさせなかった。
しかし、今日。
30階から1階に下るエレベーター。中には俺一人。
昼間喰った焼肉定食に因るものであろうガスが大いに腹に満ちている。
悪魔が囁いた。
「やっちゃえよ」
天使が答えた。
「確かに今は一人だからいいかもしれないよ!
でも下りてく途中で誰かが乗ってきたらどうすんのさ!
ものすごい顔で見られること、これ必定っすよ!マジで!」
俺が答えた。
「乗ってこなきゃいいんじゃね」
その時23階。
プ〜〜。臭い。案の定臭い。
三回言うが臭い。
よりにもよって、今年に入って間違いなく三本の指に入る臭さの屁だ。
オナラなんて生易しいものじゃない。正に放屁だ。包皮じゃない。
すごい逃げ出したい、そして手遅れの空間。
そして、今、ここに人が乗ってきたら俺はどうする。
入ってきた人ににこやかに手を振りつつ、
「やあ、なんすかねえ、これ、くさいっすよねえ。故障かなんかすかねえ」
そんな事をサラリと言えるだろうか。無理。
顔を見られないようにしながら、脱兎の如く逃げ出すのが現実的な最善のプランだ。
やっべ。まじやっべ。
その時扉が開いた。
1階だった。誰もいなかった。
現実への偉大なる帰還。
平穏とはかくも素晴らしいものだった。
翼よ、あれがパリの灯だ。

5月10日 世界最強のビール

本日の晩酌は世界最強のビールと誉れも高い サミクラウス
何が最強かってアルコール度数14度。日本酒並です。
飲んでみれば、まろやかな甘みと苦みがゆっくりと喉を通り抜けていきます。
ビールというよりは、はるかにワイン。
優美でちょっと無骨なその味はウィスキーにも通じるところがありますね。
んでこれがまた、ちょっとビターなチョコレートに最高に合うんですな。
チョコレートを一欠片、口に放り込んでちょっと口の中で溶かしつつ、
そこにサミクラウスを控えめに流し込む
するってーとアルコールとチョコレートの奇跡的な融合が味わえます。正にマリアージュ。
ついでに記しておくと、「飲み頃」が生産されてから数年後であったり(瓶の中で熟成される)、
あまり冷やさない方が望ましかったりと、
もう我々が普段飲むビールとは全く別のカテゴリーの飲み物ですね。
まあ、ベルギービールは他にも我々から見れば変り種のビールが結構な数がありますんで、
ビール好き、酒好きな方は機会があれば是非お試しあれ。
1本600円程度と、ちと値が張るのが痛いですが、
少しムーディーでハードボイルドな気分に浸りたい夜には最適なのではないでしょうかね。
あと、普通に酔う。結構酔う。もう酔ってる。

 唐突に名言集

友情とは成長の遅い植物である
それが友情という名の花を咲かすまでは、
幾度かの試練、困難の打撃を受けて堪えねばならない
          キン肉マン(最終回)より

5月8日 遠き山に日は落ちて

本日は休日なれど、友人の仕事の穴埋めに担ぎ出され引越しのアルバイト。
休みたい気持ちもあれど、金も必要なこともあり、しぶしぶ引き受ける。
向った先のマンションは、まだほとんどの荷物が片付いておらず、
一先ず片っ端から梱包作業。
とにもかくにも美人な奥様。奥様美人。
こういう面倒な作業の時は目の保養になるものがあるだけで、仕事に対する姿勢が違ってくるものだ。
そして洋服ダンスの中身の梱包に取り掛かったところ、出てきたものはと言えば、
ブラジャー、ブラジャー、ヌーブラ、ヌーブラ、ブラジャー、ヌーブラ他ブラジャー
中々に上等且つ繊細なデザインのモノばかりで、思わず奥様の方に視線が向いてしまう。
「ああ、あの奥様はこんな下着を着けて夜の赤坂三丁目マラソンを…」と
よからぬ妄想に耽っていたら俄かに肥大化し始める愚息。
目の保養になったような、ただ単に何かを持て余したような五月晴れの午後であった。
しかしヌーブラってあんなに数要る物なのかね。

5月7日 スーパーどどん波

世の中には禁忌は数あれど、
小学生が学校でウンコするというのは中々に重大な禁忌だと思う。
学校でするのを我慢して、家に帰る途中で我慢しきれずに、
具が多少パンツに付いたりした事もあったなと懐かしく思い出す。
本当にあの悪しき風習だけはどうにかならんもんかな、と、
今の小学校はどうなってるんだろうな、と考えるサンデーモーニング。
なんで、そんな事を急に考えたかと言えば、昨日ウンコを漏らしたからである。

5月5日 ギムレットには早すぎるね

ゴールデンウィークも終盤に差し掛かったので、
個人的にもこれぞゴールデン!な週末を過ごそうと
思案した結果、とりあえずPS2に入ったドラゴンクエストV 天空の花嫁を起動
回収してない仲間モンスターは残るところ
キラーマシン、ヘルバトラー、はぐれメタルの大御所御三家のみであり、
とりあえずジャハンナ周辺でキラーマシンを虐殺がてら、ゴールデンゴーレムをなぎたおし、
ゴールドざっくざく、「ウホッ!ゴールデン!」な気分に浸ろうと画策した訳である。
俺ってクール。
3時間程経過した頃には持ち金も10万G近くに達し、キラーマシンを虐殺した数も累計で800を突破。
膨れ上がる数字にテンションも最高潮となり、インディアンよろしく小躍りしながら、
ゴールデンウィーク!ゴールデンウィーク!と部屋の中を駆けずりまわる。
よーしこんな気分の時には酒じゃ!酒じゃ!とバカラグラスを取り出し、
安売りで買ってきたウィスキーをロックであおりながら、
三点倒立、カエル倒立、指立てふせのフルコース。
えーい、これだけじゃゴールデンとは言い切れん、ここはケツで割り箸を割る一手!
いつの間にかパンツ一丁になっていた事などお構い無しに台所へ出立。
そこで母親と鉢合わせ。
「えー本日はお日柄も良く、ゴールデンウィークいかがお過ごしでございましょうか、それでは失礼致します」
きちんと挨拶をし、自分の部屋に帰還。
セーブもしていない事も忘れ、PS2の電源を力任せにブチ抜いて不貞寝。

虚しさを勢いで誤魔化すとロクな事にはならないというお話。
本当にギムレットには早すぎる。

5月4日 そして、敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。

仕事も一段落し、美味い酒でも飲みに行きたい気分だったが、あまり金が無いので、
自作で済ますことにして、久しぶりに真面目にジントニックを作る。
結果としてはなかなかの、「快心の」と言ってもいい出来で、達成感と程よい酩酊を得る。
続いてとりかかったホワイトレディーもそこそこの出来だった。
こういう日は嬉しい。
皆様も自作でカクテルなど作られてみてはいかがでしょうか。
真面目に作ればその辺の居酒屋よりは数段美味いものが簡単に出来ますよって。かしこ。

5月3日 大蛇はルウムに消えた

過ぎ行く日々の中で無修正と言う単語に対する思慕も熱情もすっかりと消え失せ、
久々に見るモザイクを有したアダルトビデオに逆に妙な興奮な覚えるという、
自己矛盾を抱えながら手淫に耽る黄金週間。
実生活に於いても性行為に及ぶ際、相手と自分の局部にモザイクがかっていれば、
より一層の淫靡な興奮が喚起されるような気もし始める倒錯人生。
しかしまあ黄金週間ってどう考えてもエロい単語だと思う。それはもうとても強く。

5月2日 残響音含む

最近、以前にも増して寝起きが悪く、
スッキリと目覚める為に何か手は無いかと模索していた。
そこでとりあえずアラームをセットした携帯をパンツの中、
どちらかと言えばアナル方面にセットして寝てみた。
「アナルバイブで飛び起きよう作戦」である。
その結果、今朝はと言えば、
「あぎゃっぽー、ばーそろむみゅー!」という奇声と共にスッキリと目覚める事が出来た。
作戦としては一応の成功を収めたと言えるだろう。
まさにアナルバイブ。これぞアナルバイブ。
ただし誤算と言えば、びっくりして飛び起きた自分が、
寝起きの勢いのままに、携帯をタンスに向かって投げつけてしまったことだろう。
その後、その携帯はと言えば
「へんじがない、ただのしかばねのようだ」てなもんである。
投げても壊れない、踏んでも壊れない携帯が欲しいなと修理に出しながら思った昼下がり。

あと、携帯がウンコ臭くなってた気がするのは多分、気のせい。断じて気のせい。

5月1日 ザメンホフってなんかホモっぽいよね

世間様はゴールデンウィークの様だが、
こちらはと言えば相変わらず仕事帰りに羽根物で小銭を稼ぐ日々であり、
何一つ変化というべきものを感じない。
どの程度感じないかと言えば、水戸黄門に於けるお銀の入浴シーン位に感じない。
上の感じないは、変化を覚えないの意と性的興奮を喚起されないの意のダブルミーニングだけど、
無論、そんなことはどうでも良い訳で。
どの程度どうでも良いかと言えば、波田陽区の現在の状況程度には。

そして今日も酒を飲む訳だが何故に勃起しているのだろう